こんにちは、コユクラのこゆきまるです。
ふだんは主にDIYについての記事を書いているのですが、今回はトヨタのbBの走行時異音について書いていきます。
こゆきさん実は、、車の整備の仕事をしているのです。
なのでこれからたまに修理事例ものせていこうかなと!
bB不具合症状
・走行時ゴー(ウォー)のような異音がする
・右に曲がるときは音が消える
・前から少し音が出ていたけど最近ひどくなってきた
とのことで、車をお預かりして実際に試運転をしてみました。
たしかにひどく異音が発生しています。音のボリュームとしては走行中に車内での会話をわりと大きな声でしなければならないくらいのゴーーー!!ウォーーー!!という音がします。
スピードを上げていくにつれて音が大きくなり、走り出しなどの超低速では異音は発生しません。
ちなみに右に曲がっても左に曲がっても音はそんなに変わることなく出続けていました。
車のデータ、走行距離
車名:bB「NCP35」
型式:GH-NCP35
年式:平成12年5月
走行距離:243,677㎞
年式も古いですし、なかなかの過走行車なのでいろいろな故障が出てきますね。
そろそろ車の買い替えを検討してもいいかもしれません。


推測故障箇所
車速に伴って音が変化すること。
この症状からすると足廻りのトラブルのことが多いので、その中でもハブベアリングの劣化が1番疑わしいです。
と、いうことでそのあたりを重点的に点検していきます。
分解、点検
点検しつつ、分解をしていきます。
まずは点検

まずはジャッキアップしてタイヤを空転させてみます。
出ますね、、音が。
ウーーー。のような音がするので分解して点検していきます。
かるく回した時になんかこう、、ゴロゴロしたような手触りもあります。
分解点検

タイヤを外してキャリパーとディスクパッド、ディスクローターを外していきます。


タイロッドエンドとロアアームボールジョイント、ストラットを切り離します。
ハブのロックナットを緩めてドライブシャフトを抜き取って車からハブを外して点検していきます。
ドライブシャフトを抜き取る時にABSセンサーを傷つけてしまうこともあるので、先にABSセンサーを外してから作業しましょう。


分解したハブとハブベアリングです。
これはひどく焼き付いて劣化しています。
ハブベアリングのレースとローラーが削れていってしまって鉄粉のようになってしまっています。
本来はツルッと滑らかでなければいけないのですが削れてしまっているので要交換です。
ハブベアリングは走行中にずっと回っている物なので、これが異音の原因で間違いなさそうですね!
交換、組み付け

新品のハブベアリングです。これに交換していきます。
左下のシルバーに輝いているのが新品です。
ユニットベアリングといって本来は分解できないようになっています。
圧入しなくてはいけないのでプレスでぐーっと押しつけて抜き取り、またプレスで新品のベアリングを圧入していきます。
斜めに入ってしまうとうまく入らないのでまっすぐにググっといれていきましょう。
そして分解した時と逆の手順で全てを組み付けていきます。
一応外したABSセンサーを取り付け忘れないように気をつけましょう!

修理結果
組み付けが終わって再びタイヤを手で回すと、音が消えていました。
なので試運転に行きます。
はい、あんなにうるさかった異音がしなくなりました!ちょっとベアリングが削れているだけなのですが高速回転するところなのでひどい異音として出てくるのですね!
【今回の修理費用】
部品代:¥15,950
工賃:¥21,384
合計:¥37,334


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